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原因不明と言われたら鍼灸院へ

こんにちは、元うつ病鍼灸師のまなです。

不調があった時、日々の中で第一選択に鍼灸はなかなかならないと思います。

日本は国民全員が健康保険に入っていると言うありがたい制度もあり、身体の不調がある際にまずは病院に行く事が多いでしょう。まずはどんな症状なのかをお医者さんに診てもらう事がとても大事になります。

その後、検査をしても何もない、ストレスですねと言われて納得出来ない方が様々な事を調べた中で一部の方が鍼灸院に来院される事があるのです。

それもあってか、ちょっと変わった症例の方が来院される事も少なくありません。

では、どんな方が鍼灸院に来院される事が多いのでしょうか。

今回はそんな一例をご紹介します。

例えば、コステン症候群というのを聞いた事はあるでしょうか?私も調べるまでは知りませんでした。

コステン(Costen)症候群とは、顎関節の機能障害に起因する頭痛や顔面痛に加え、難聴、耳鳴り、めまい等の耳症状を呈する症候群です。(関根ら、2010、47-51頁)比較的、このような症状を持つ方は一定数いらっしゃり、めまいだけではなく咀嚼運動をする事で痛みが出る事から食欲不振、痛みによって目が覚める為睡眠障害が合併し出る方もいらっしゃり、様々な部位に症状が現れ不安、抑うつ症状を呈する事もあります。

ほとんどの場合は病院の検査に引っかからないという、困った病態であり「これだけ辛いのに何もない」事自体がしんどくなったという方もいらっしゃいました。

こんな症状の方に鍼灸師として出来る事は以下の事になります。

【鍼灸師として】

・顎関節に関わる咀嚼筋の筋緊張緩和

・自律神経を整え、血流を改善する

【医療国家資格保持者として】

・症状の説明

【人として】

・不安の傾聴

・目標設定

鍼灸院は高いというイメージがありますが、その方を包括的に診ている為どうしても1回の施術にお時間がかかります。

ただ、困っているあなたの現状打破が出来る可能性も大いにありますので、ぜひ一度お近くの鍼灸院のHPも覗いてみてくださいね。

【参考文献】

関根和教、咀嚼によりめまいが誘発された Costen 症候群症例、Equilibrium Res Vol. 69(1) 47~51,2010

米倉 まな
米倉 まなhttps://mana89.jimdofree.com
ここちめいど、静岡大学ケア情報学研究所 鍼灸師、産業カウンセラー 中学時代の不登校、就職後の原因不明の体調不良、20歳頃からはうつ病、パニック障害、自律神経失調症、双極性障害等を発症。投薬療法を始め8年が過ぎた頃に鍼灸と出会い、一時は1日30錠以上になっていた薬を自然と断薬。なぜ自分に鍼灸が効いたのかを知りたく、鍼灸専門学校に入学。 整骨院・病院勤務後にまな鍼灸堂、後のはりきゅう処ここちめいどを開院。自身の経験を元にメンタル鍼灸を掲げ、患者に寄り添った施術を行いつつ、全国の鍼灸師が心に寄り添えるよう、オンラインサロンここちめいどを運営している。 2015年 まな鍼灸堂開院。 2017年 日本健康創造研究会「うつと鍼灸治療」講演 他年間全5件 2018年 人工知能学会学術大会 コモンセンス知識と情動研究会「元うつの鍼灸師が内省するからだとこころの変容」講演 他年間全9件 2019年 「うつ病心のケア合宿」講演 他多数 2020年 鍼灸師向けメンタル✖️鍼灸オンラインサロン「ここちめいど」開始。治療院名をはりきゅう処ここちめいどに改名。
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