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てらぽん漢方(5):お“中”に安らぎを安中散!?

腹が痛くなることを、“おなかが痛くなる”と言いますが、“おなか”を漢字でどのように書くかご存知ですか?

調べてみました。“お腹”でも“お中”でも良いようです。

さて、安中散(あんちゅうさん)という漢方薬があり、お腹(お中)の諸症状に使用されます。

まさに、おらぎを与える剤です。

でも実は、この“中”には“お中(お腹)”ではなく、中焦を指すと言われています。

漢方医学ではヒトのからだを上焦・中焦・下焦という3つの部位に分ける考え方があります。

中焦はみぞおちからへそ上までの部位にあたります。まさにお腹が痛くなる時に、すっと手が伸びて、さする場所ですね。

時代の流れから考えると、先に中焦という概念があり、今でも腹のことをお中と書いたり、読んだりするのでしょうか。

日常生活に東洋医学の考え方は、入り込んでいるんですね。

医はき師 てらぽん
医はき師 てらぽん
医師、鍼灸師 2003年明治鍼灸大(現・明治国際医療大)にてはり師・きゅう師の国家資格取得。その後東海大医学部に編入し,藤田医大総合診療プログラム指導医を経て20年7月より長崎県に移住。現在「医はき師」12年目。総合内科専門医,家庭医療専門医,在宅医療専門医、老年病専門医、漢方専門医など。日常診療のかたわら、『医はき師 てらぽん』を名乗り、医師、鍼灸師を含む医療人が正しく活躍でき、お困りの方々がHappyになれるようなことをデザイン中。各種セミナー開催のほかYouTubeやMetaなどのSNSでも情報発信を行っている。
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