「運動が体に良い」なんてことは、
もう数千年前から言われ続けてきていて
古代中国では、保健、強壮、疾病予防、老化防止の為の大切な手段でした。
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余り動かずに呼吸や瞑想を静かに行うことを推奨する安静派と
動くことで気血を巡らせる運動を推奨する活動派
これら二つが存在しており、
各々の思想、理論の元、様々な体に良い方法が生み出されてきました。
現在のヨガや太極拳、気功の一部は、それらが発展していく歴史の中で生まれたものです。
動くことは我々にとってどんな利点があるのか
物事の原点に帰って、
“動”物になった7億年前くらいに遡ってみると、
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生物達が、置かれた環境に甘んじることなく
より適した環境に移動して種を拡大する為に
“動く”という進化を選択してきたことが分かります。
ただこれは、種の繁栄として利点があるのであって
それぞれの個人が健康であるみたいなこととはちょっと違うかもしれません。
実際、運動することでの健康効果は
ストレス、不安の軽減、コレステロール値の改善、血圧の正常化…等々
ネットを検索しても沢山出てきます。
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運動が健康に良さそうなことは分かったけど
結局、どんな運動したらいいの?
結論を知りたがる我々は
疑問の答えを探してその多くが迷子になり
「〇〇をしたら健康になるよ♪」
という噂に安直に耳を傾けてなんとなく運動して良くなったり、
怪我をしたりしてしまうこともあります。
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得手不得手と言うものはあるので、
象に開脚させたら股関脱臼してしまうし、
ネズミにウエイトリフティングさせれば骨折してしまう
ナマケモノにフルマラソンさせたら何年かかるかわかりません。
どんな運動が我々の健康にとって良いのか?
その答えは、どんな薬が良いのかと同じで
結論、“その人による”のですが、
当たり前ですがそう言われてしまうと元も子もないですよね。。
運動療法と言うものは、数多く存在するので、
運動を用いて健康増進を目的とする人は、優秀なトレーナーや指導者、又は医療者に指示を仰ぐのが一番です。
様々な研究データが揃ってきてる近年では、統計的な答えはある程度見えてきています。
一般的に健康維持に有効とされているのは、
・最大心拍数75%以上の有酸素運動を30分以上行うこと
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一定期間の有酸素運動は、心肺機能を向上し、
脳と身体の血液循環を良くして、より効率的に酸素や栄養を送り届けます。
では、非酸素運動は効果的ではないのかと言われると、
そうではなく、
有酸素運動よりも複雑なので評価が難しく研究自体が少ないだけでわかってきていることは沢山あります。
例えば、
太極拳を行うことで交感神経活動を鎮めることや
ヨガを行った人が、GABA(抗不安や集中に影響すると言われている)が増加すること
これら二つが柔軟性とバランスが向上に繋がる効果があることもわかってきてます。
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また筋トレは、その強度によって効果は異なりますが
ランニングをしているときの倍の量の成長ホルモン濃度を示しており
筋肉トレーニングを習慣的に行った老人達が壮健になり、老化を逆行させられる効果も期待出来るそうです。
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一般的な研究データがあることは、
適切な運動を選択したり、健康上の問題解決する上では非常に大切ですが、
理由ばかり集めていても運動は出来ません。
実際に運動を決意しても、半数以上の人は半年の内にそれを辞めてしまうそうです。
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運動しないと食べ物が手に入らないわけでも
走って逃げないと捕食される心配がない現代人にとっては、
多くの人が高強度の運動を必要としません。
しかし、人間は動物の様に運動機能を発達させてきた訳でわなく
同時に他の動物に比べて進化させてきたものがあります。
それは、脳です。
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スポーツや武道、健康養生の為のヨガや体操などの
何かの目的を意図した運動は人間特有の運動で
まだまだ進化途中の我々の脳と運動の関係には結論が出ていないことが沢山あります。
運動する上で興奮したり、ワクワクしたり
落ち着いたり集中できたり、その運動にどんな意味や意図があるかを
体感して模索しながら運動する行為は、
脳の報酬系や新しい刺激に対するニューロン新生を活性化させていることでしょう。
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更に言えば、誰と一緒に行ったか、なんかも運動効果に大きく影響するかも知れません。
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身体に良い運動を頭だけで考えて行うことではなく、
脳と身体、心を動かして、自分に適した何かを探究し続けることそのものが
良い運動になりえる可能性を秘めています。
自分達が誰かと一緒に、それをより良いものに進化させていくことで
その人に最も合った良い運動になっていく、その過程こそ、
一番大切で心と身体に良い運動になるのではないでしょうか。
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