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てらぽん漢方(6):十味敗毒湯

十味敗毒湯は、その名が示すように、十種類の生薬からなっています。

桔梗(キキョウ) 、柴胡(サイコ)、 川芎(センキュウ)、 茯苓(ブクリョウ)、防風(ボウフウ)、甘草(カンゾウ)、荊芥(ケイガイ)、生姜(ショウキョウ)、樸樕(ボクソク)、独活(ドクカツ)の十種類です。

化膿しやすい皮疹やニキビなどに効果が高いとされます。

ニキビは、西洋医学では尋常性痤瘡と称され、治療ガイドライン2017(※)があります。

(※)https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/acne_guideline2017.pdf

ガイドラインには、

炎症性皮疹に,他の治療が無効,あるいは他の治療が実施できない状況では,荊芥連翹湯,清上防風湯,十味敗毒湯を選択肢の一つとして推奨する.黄連解毒湯,温清飲,温経湯,桂枝茯苓丸については,行ってもよいが推奨はしない.

と記載があります。

ニキビでお困りの方は、主治医の先生と相談して漢方薬も活用してみて下さい。

医はき師 てらぽん
医はき師 てらぽん
医師、鍼灸師 2003年明治鍼灸大(現・明治国際医療大)にてはり師・きゅう師の国家資格取得。その後東海大医学部に編入し,藤田医大総合診療プログラム指導医を経て20年7月より長崎県に移住。現在「医はき師」12年目。総合内科専門医,家庭医療専門医,在宅医療専門医、老年病専門医、漢方専門医など。日常診療のかたわら、『医はき師 てらぽん』を名乗り、医師、鍼灸師を含む医療人が正しく活躍でき、お困りの方々がHappyになれるようなことをデザイン中。各種セミナー開催のほかYouTubeやMetaなどのSNSでも情報発信を行っている。
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