はじめに
中国の古典『論語』が生まれたのは今から2,000年以上も前のことです。
当時は戦乱に明けくれた時代でした。
しかし、儒教の学祖たる孔子は、世の中が乱れているからこそ人として歩むべき「道」を学ぶことが大切だと説きました。
孔子
孔子の生きた時代、学校には一部の人しか通うことができませんでした。
しかし孔子は、学ぼうと姿勢のある者は身分にかかわりなく、すべての人に教育を受ける機会を与えようと努めました。
孔子が死んだあと、弟子たちは孔子の人柄や教えを伝える言葉を集め、『論語』という形でまとめ上げました。
学び続ける喜び(説び)
そんな『論語』は、第一篇はこのような言葉から始まります。
現代語訳や私の解釈は別に譲るとして、さて、弟子たちは『論語』を編纂するにあたり、どうしてこの言を第一篇に選んだのでしょう。
弟子たちが孔子から学んだもっとも大切なものは「学び続けること」、そして、「学びを通じて人生を豊かにすること」だったのではないでしょうか。
「君子」
『論語』には「君子」という言葉がよく出てきます。私は、「君子」とは学び続け「道(品位と道徳)」を求め続ける人という意味だと考えています。
少々とっつきにくいかもしれませんが、
- 【原文】を通じた漢字の美しさ
- 【書き下し文】を通じた音の美しさ
- 【現代語訳】を通じた意味の美しさ
- 【私の解釈】を通じた理解の入り口
をお示しできればと考えています。
一緒に『論語』の世界を愉しみましょう!