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「適量」ってどのくらい?① ~体質を知って生活をする~

こんにちは、杉並区浜田山のなんば鍼灸院整骨院です。

世の中に健康法は数多く存在します。
・水を2L飲むと良い
・リコピンが身体に良い
・ポリフェノールを取ると病気になりにくい
などなど・・・。

しかし、これだけ健康法が出回っていても、全員が全員健康になっているわけではありません。

これは、「万人に共通する健康法はない」、「体質によって健康法は不健康法にもなりうる」、
そして「体質に合わせた適量は人によって異なる」ことを表しています。

例えば、水を2L飲んでお肌がすべすべ、若々しくてアクティブな美魔女もいれば、
水を少し飲んでもすぐに足がむくんでお肌も荒れてしまう方もいます。

両者の違いは何かというと「体質」です。

・水分代謝が強い方・弱い方
・アルコール代謝が強くていくらでも飲める方・全く飲めない方
・消化が強くて大食いな方・胃弱で少し食べたら苦しくなる方
全て「体質」次第です。

「体質」が違う人が同じ「健康法」で同じ結果が出るわけがなく、
ある人にとっての健康法は、別の人にとっての「不」健康法になり得ます。
誰もが2L水を飲んで健康になれるわけでは有りません。

そして「質」も大切ですが、「量」も重要です。
「レモン〇千個分のビタミンC!!」
とかよく聞くと思います。
こんなに必要ですか??と思いませんか?
「サプリメントを20種類飲んでます」と言う方が時々います。
身体に良さそうなものは多ければ多い方が良い!と思う風潮があるように思います。

ただ、物事には何でも「適量」があります。
例えば、ジョギングが身体に良いからと言って、毎日100km走ったらどうでしょうか?
疲労困憊で逆に身体に悪いと思います。
水をたくさん飲むと良いからと言って、毎日5L飲んだらどうでしょうか?
むくみ、冷え、腹痛、下痢、腰痛などが起こると思います。

何を行うにしても、「体質」に合わせた「適切な量」が必要になります。

そして、心身に不調がある場合は、
体質に合わない生活・健康法を、
適切でない量
で長年続けている事が多いです。

ではどうすれば体質と適切な量が分かるでしょうか?

ここが東洋医学、鍼灸の強みとしている所です。
過去から現在までの心身の不調、
日常生活、
受けてきた治療の経過、
などを問診で把握し、
筋肉・骨格・神経の西洋医学的な理学検査に加えて、
鍼灸の強みである腹診・脈診・舌診で体質と適量を見極めます。

一人ひとり違うからこそ、人類がここまで進化していると思っています。
そんな人類は尊い、その尊い人を見捉える東洋医学の知恵も尊い、と日々思っています。

南波 利宗
南波 利宗https://hamadayama89.jp/
なんば鍼灸院 鍼灸師、柔道整復師 明治鍼灸大学鍼灸学部鍼灸学科 卒業 明治国際医療大学大学院鍼灸学研究科博士前期課程修了 なんば鍼灸院創業者 鍼灸学修士 『慢性疼痛診療ガイドライン』統合医療分野作成委員 国際キネシオロジー大学タッチフォーヘルスインストラクター
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