新しい年度に入り、期待と不安を抱えながら、子どもたちは新生活をスタートさせます。
新しいルール、新しい環境の中で、
「がんばって、集団に合わせないと」
というプレッシャーに押しつぶされそうになると、だんだん心身に不調が出ることもあります。
春は、とても爽やかな季節でもありますが、
【変化】に伴うしんどさが表れる季節でもあるんですよね。
・朝、お腹が痛くなる
・なんだか吐き気がして、朝ごはんが食べられない
・かんしゃくを起こすことが増えて、イライラしている
・きょうだいや親に強く当たるようになったり、物を投げたりする
・皮膚にかゆみが出る
・頭痛や生理痛を訴える
・夜、なかなか眠れなくなる
・朝、だんだん起きられなくなる
このような症状が出てきたら、それは子どもが「しんどい」というサインを表出している可能性があります。
こういったときに、小児はりを受けてもらうと、子どもの心身の状態が落ち着くことが多いのです。
小児はりは、関西で始まった「刺さないはり」の施術です。金属の棒や器具を使いますが、皮膚の中に入れることはなく、チクッとするような痛みもありません。
皮膚をやさしくなでたり、
トントントン……とリズミカルに刺激するので、
子どもはとても気持ちがよく、おとなしく施術を受けています。
どうしてこの「小児はり」が、子どもの心身の不調を改善するのでしょうか。
それは、皮膚への心地よい刺激が脳に伝わり、
自律神経を安定させるからです。
小児はりをしていると、その日はうんちがすっきりと出て、ぐっすり眠ることができます。
また、何度か受けていると、機嫌がよくなり、ご飯をたくさん食べるようになり、身体の不調が少なくなっていくのです。
子どもの体はまだまだ発育途中にありますが、このように睡眠・排泄・食欲をととのえることで、健やかな発育を促すこともできるのです。
新学期に少しがんばりすぎてしまった結果、チックや夜尿症、かんしゃくや不登校など、いろいろなお悩みが出てしまうこともあります。
そういったときに、選択肢のひとつとして「小児はり」を知っておいていただければ、親も、子どもも、ちょっとだけほっとできるかもしれませんね。