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新学期に起こりやすい怪我と鍼灸

春、新学期、新しい環境。

それはスポーツ現場でも同じです。

新学期に多い怪我・・・それは「足関節捻挫」です。

それはなぜなのか。

新しい環境では、サーフェスが変わります。サーフェスとは「床」や「地面」のことです。スポーツをしていると、人工芝や天然芝、クレイコートやハードコート、体育館の床など場所によって、感触や滑り具合など床の条件は様々です。

体育館の床も様々
ピッチも様々

新しい環境で、サーフェスが変わると以前の慣れていたサーフェスの感覚から新しいサーフェスに順応するまでの間にバランスを崩したり、うまく動くことができずに足をひねってしまうことが増えると考えられます。

私がスポーツ現場に立っている中でも新学期の新入生にとてもよくみられます。

スポーツの現場だけではなく、学校での体育や、会社へ向かう道中など、慣れないサーフェスでの行動には少し注意をしたいですね。

さて、「足関節捻挫」は、いわゆる「足をひねってしまった」怪我です。

スポーツ現場ではかなり多く見られる怪我ではありますが、一般的には軽視されやすい怪我でもあります。

アスリートであっても、スポーツ愛好家であっても、スポーツをしない人であっても、「足関節捻挫」の後、気を付けて欲しいことがあります。

「足関節捻挫」は大きく分けて、足を内側にひねってしまう「内反捻挫(ないはんねんざ)」と足を外側にひねってしまう「外反捻挫(がいはんねんざ)」があります。特に多いのが「内反捻挫(ないはんねんざ)」です。

足首は、様々な骨の組み合わせでできている関節です。この骨の組み合わせの形状が外の骨の方が内の骨よりも長いために足を内側にひねる「内反捻挫(ないはんねんざ)」が多く起こります。

外踝と内踝の高さが違うのは、外側の腓骨の方が長いから

「内反捻挫(ないはんねんざ)」が起こると、足の外側の靭帯が引き伸ばされて腫れや痛みなどの炎症が起こります。引き伸ばされた靭帯は、傷つき、時には切れてしまう事もあります。この痛んだり切れたりしてしまった靭帯をしっかり治すことが重要です。しっかり治す前に無理をすると靭帯が緩んだままになってしまいます。緩んだままの靭帯では、全体重がかかる足関節で身体を正しく支えることが難しく、その代償として身体の様々な場所に二次的に痛みが出てきてしまうのです。そのため、足関節捻挫は、「足をちょっとひねっただけ」と簡単に考えず、しっかり治すことを心がけたい怪我の一つです。

怪我をすると腫れたり、痛みが出たりというような炎症反応が起こります。この炎症反応は、怪我を治そうと身体が起こす正常な反応です。怪我を治すためにはなくてはならないものですが、時にこの炎症反応が過剰に起こることがあります。炎症反応が過剰に起こることで、怪我の治癒が遅れ、治りが悪くなることもります。

そこで、怪我をした直後にも、炎症反応が治まって動き出そうとする時にも鍼灸を是非活用してもらいたいです。怪我の治療での選択肢の1つに鍼灸を増やしてみてはいかがでしょうか。

マユティ
マユティhttps://revital1011.myshopify.com/
ReVITAL鍼灸&コンディショニング はり師きゅう師 / アスレティックトレーナー 鍼灸師×アスレティックトレーナーのマユティです。長年スポーツ現場にて選手のサポートを多方面から行っています。また2021年には開業し治療の幅を広げています。プラーベートでは、3歳1歳の女の子2人の母です。日々育児に格闘しながら、子どもたちと一緒に楽しく成長できるような母を目指し奮闘中です。モットーは、なんでも楽しむこと!どんな状況でも自分も周りも楽しい!と思える環境作りや言葉の発信を心がけています。好きなことは、食べること、美味しいものを作ること(食べることばっかりやないかい!)、そして(意外と?)手芸やアクセサリーなどのハンドメイド的なのも好きです。(ハマるとしつこい笑)あとは、スポーツが大好きで、特にスキーとサッカーが大好きです!スキーは3歳から24歳まで競技スキー(アルペン)をしていました。今でも冬は家族でスキーを楽しんでいます!好きな言葉は、「日進月歩」「迷ったら夢で決める」です。
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