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てらぽん漢方(1):「葛根湯」が効きやすい風邪と、落とし穴

漢方薬のことは詳しくない人でも、「風邪に葛根湯」というフレーズは聞いたり、覚えていたりすることがある人は多いと思います。

今回の話題の1つ目は、葛根湯が効きやすい風邪の特徴3つです。
ズバリ、

 ①寒気があって、

 ②汗をかいてなくて、

 ③うなじがゾクゾク

するときです!

これらは、多くの人が風邪のひき始めに経験するため、「風邪に葛根湯」というフレーズが広まったと思います。この3つの特徴が揃っていないと葛根湯の効果が落ちることがあるため、他の漢方薬を考えてみると良いでしょう。


玄人の人は、汗をかくまで短い期間で複数回葛根湯をしっかり飲むという方法をとることもありますが、実は落とし穴があります。
葛根湯には、麻黄が含まれていて、高齢者や心臓疾患のある方などには、心臓への負担を増やして害を生じることがありますので、ご注意下さい。専門医や添付文書などを参考にして下さい。

医はき師 てらぽん
医はき師 てらぽん
医師、鍼灸師 2003年明治鍼灸大(現・明治国際医療大)にてはり師・きゅう師の国家資格取得。その後東海大医学部に編入し,藤田医大総合診療プログラム指導医を経て20年7月より長崎県に移住。現在「医はき師」12年目。総合内科専門医,家庭医療専門医,在宅医療専門医、老年病専門医、漢方専門医など。日常診療のかたわら、『医はき師 てらぽん』を名乗り、医師、鍼灸師を含む医療人が正しく活躍でき、お困りの方々がHappyになれるようなことをデザイン中。各種セミナー開催のほかYouTubeやMetaなどのSNSでも情報発信を行っている。
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