こんにちは、元うつ病鍼灸師のまなです。
鍼灸院には、「病院に行ったけれどなにも診断が出なかった」という患者さんがみえる事があります。これは鍼灸院でよくある風景だと思うのですが、診断が付かなかった事で「何もなくてほっとした」ではなく、「何もなくて不安になった」という方が一定数存在するというのが事実です。
前提として「病院に行って何もなかった」というのはとても大事な所見であり、検査をして貰ったからこそ私たち鍼灸師は緊急性を除外し、施術を行う事が可能となります。その為、病院に行った自分の判断を否定しないであげてくださいね。
さて、ではどうして「診断が何もなくて不安」に私たちはなる事があるのでしょうか。
以下は不安を認知行動モデルで示した図になります。
私たちは何か出来事や身体感覚に「きっかけ」(痛み)が起きると、未知な状況だ!コントロールが出来ない!という「考え」に至ります。そして、”心のアラーム”が逃げろ!と緊急事態を知らせてくれます。これが「感情」、今回は不安のモデルなので「感情」=”不安”です。この「感情」=”不安”はノルアドレナリンを刺激し、自律神経(主に交換神経)の覚醒を促します。それによって身体機能は動悸、緊張、発汗をして”逃げろ!”という指令を出します。また、「感情」は「行動」を促進し、過剰なコントロールや回避行動に出ます。
その為、この時の「感情」は本人の体を”嫌な物から逃す”事が目的の為、”心地がいい物”ではその場に留まってしまい目的が達成されません。「不快な物」でなければ”嫌な物から逃す”行動になりません。この時の”不安な感情”は体を守る為には正解の感情になるのです。
痛みやめまい、耳鳴り、不眠など症状が続くといつ良くなるのか分からず、不安になってスマホで検索してしまう・・・。そしていつも落ち込むからと、いけない事だと思っていませんか。
でもその行動はあなたを守る為。だからこそ、この記事にたどり着けたのです。