腹が痛くなることを、“おなかが痛くなる”と言いますが、“おなか”を漢字でどのように書くかご存知ですか?
調べてみました。“お腹”でも“お中”でも良いようです。
さて、安中散(あんちゅうさん)という漢方薬があり、お腹(お中)の諸症状に使用されます。
まさに、お中に安らぎを与える散剤です。
でも実は、この“中”には“お中(お腹)”ではなく、中焦を指すと言われています。
漢方医学ではヒトのからだを上焦・中焦・下焦という3つの部位に分ける考え方があります。
中焦はみぞおちからへそ上までの部位にあたります。まさにお腹が痛くなる時に、すっと手が伸びて、さする場所ですね。
時代の流れから考えると、先に中焦という概念があり、今でも腹のことをお中と書いたり、読んだりするのでしょうか。
日常生活に東洋医学の考え方は、入り込んでいるんですね。