鍼灸治療というと
痛いところに鍼を打つ。そういうイメージを持たれる方が大半ではないでしょうか。
いえいえ、決して間違っては無いのです。それも鍼治療の方法の一つですから。
患部(悪い所・症状のあるところ)に鍼を打つことで痛みの軽減、こわばりの除去。
それも可能ですし。
でも、真髄はそこではないと思ってます。
本題に入ります。
患部に鍼を打つと良くなる。でも。。
例えば、栄養の源の「血液」の流れが十分な人と
乏しい人。
栄養がたっぷり患部に流れ込む人と
そこそこしか流れ込まない人。
どちらが治りやすいでしょう?
そうですよね、流れが十分な人の方が治りやすそうですよね。
では、次に
自律神経が乱れている人とそうでない人は?
乱れてない人の方が、患部の状態は良くなりやすいですよね。
(自律神経については、また別の機会にお話ししましょう)
そうなんです。真髄とは、
患部の状態を良くする「下ごしらえ」から始めることです。
血液の流れが十分でない人。これは血虚と言います。
だから、患部の状態を改善させると同時に、血虚の改善も
行ないます。
その方が、断然良くなるからです。
自律神経が乱れている人は、整えて
身体を興奮モードから、回復モードへ切り替えてあげた方が
治りが良いのは、言うまでもありません。
症状や患部も診ますけど
「人」を診るのが東洋医学。
他にもありますが、これが東洋医学の特徴です。